成膜加工は、さまざまな分野で利用されています。ここでは、スマートフォンやタブレットなどのタッチパネルディスプレイをはじめとする、電子機器分野における成膜加工の事例を紹介します。
電子機器の成膜加工として代表的なものが、スマートフォン、タブレット、ゲーム機器などのタッチパネルディスプレイです。
タッチパネルの画面を触れるとなぜ作動できるのか、簡単にいえば、静電気等によって指で触れた部分の電気の流れが変わり、その電気を感知することで操作ができるようになります。このように、タッチパネルを快適に操作するために欠かせないのが、導電性に優れた薄膜です。
そして、タッチパネルディスプレイに施されているのは、透明の導電膜だけではありません。水滴の付着や汚れを防ぐ撥水膜・防汚膜、反射や映り込みを防ぐ反射防止膜などを組み合わせることで、さらに便利に、使いやすくなっています。
スマートフォン、タブレット、ノートパソコンのカメラレンズには、「遮光幕」や「反射防止膜」などが成膜されています。遮光幕は、光の反射を防ぐ黒い膜で、これによってカメラ内部の反射を抑えてフレアやゴーストをなくし、美しい映像を撮影できます。
反射防止膜は、人の目に見える光の反射を抑えて映り込みを防ぎ、表示を見やすくします。テレビやパソコンの画面などにも使用されています。
CDやDVDは、光を当てることで情報を記録して、その光の反射を読み取ることで記録した情報を再生します。CDやDVDの記録面は反射層、記録層、樹脂層からなっていて、反射層にアルミの薄膜が付けられています。そのアルミニウムの薄膜が均一に施されることで光が安定して反射し、CDやDVDを記録したり再生することができます。
プロジェクターでは、基板の上に金属反射膜や誘電体多層膜(増反射膜)を重ねることで、より明るく、高品質な映像を映し出すことができます。
デジタルサイネージや電子看板では、液晶ディスプレイの明るさを抑えるバックライトと増反射膜を組み合わせることで、見やすさだけでなく、省電力化にもつながっています。
成膜加工を依頼する際には、自社に合った成膜加工会社選びが重要になります。
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