車載ディスプレイやルーフトップガラス、ドアミラーなど、成膜加工されているものが多く使われているのが自動車です。自動車における成膜加工事例を紹介します。
自動車の車載ディスプレイ機器を保護するために、ディスプレイにはカバーガラスが付けられています。このカバーガラスには、映り込みを防ぐ反射防止処理、防指紋コーディング、防汚コーティングなどが施されています。こうした成膜によって、光が反射したり、映り込みによって計器やカーナビゲーションなどが読み取りづらいということを防ぎ、ドライブをより安全・快適なものにしてくれるのです。
運転席前方のフロントガラスに、走行速度やナビなどの情報が投影されるヘッドアップディスプレイ。前方を見たまま必要な情報が得られるので視点移動が少なく、安全性の向上や疲労の軽減につながるといわれています。
このヘッドアップディスプレイは、強い日差しが当たることでどうしても高温になりがち。しかし、ヘッドアップディスプレイの動作温度は0~45℃とされ、その範囲を超えると画面が暗くなったり、消えてしまうことがあります。
そのため、紫外線や熱線をカットするフィルターや、可視光を反射するミラーなどをコーティングしてヘッドアップディスプレイの温度上昇を防ぎ、機器の動作を安定させる必要ができます。
ルーフトップガラスに紫外線や赤外線をカットする機能を持つ薄膜をコーティングすることで、車内温度の上昇を抑えたり紫外線を大幅にカットできます。
夜間の走行時、後ろの車のヘッドライトが眩しくならないように、ミラーの映り方を調整する防眩ミラー。これまでは、手動で切り替える方法が一般的でしたが、光を検知して自動で明るさを調整する機能を持つ薄膜をコーティングすることで、人の手を使わずに調整することが可能になります。
現在、自動車のヘッドランプにはLEDが使用されていますが、従来のものよりも発熱量が少ないため、ランプに雪が付着すると溶けずに付着してしまい、光が遮られてしまうという難点があります。
透明導電膜を応用した透明ヒーターの成膜をすると、その機能によって雪を溶かしてくれるので十分な光量を確保でき、安全運転につながります。
成膜加工を依頼する際には、自社に合った成膜加工会社選びが重要になります。
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